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ケヴィン・ケリーの提言――テクノロジーの受容、固定観念の問い直し、新たな生態系の構築

【特別インタビュー】ケヴィン・ケリー × takram design engineering 佐々木康裕

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“良い問い”のための「忘れること」と「トレーニング」

佐々木:
 AIの普及によって、答えが簡単に得られるようになりますね。そこで人間には、問う力、良い質問ができる能力が求められるようになってくると思います。私たちは、どうすれば「良い問い」ができるようになるでしょうか。この本でも、一番大切なのはクエスチョニングの章だと考えているのですが。

ケリー:
 どうすればより「良い」質問をできるようになるかという、その質問自体が「良い」質問ですね(笑)。経験として、良い質問をする人には、「当たり前と思われていることに疑問を呈する」「誰もが真実だと思い込んでいることを疑う」という共通の特徴がある。彼らは「それが本当でなかったら」というメタレベルの問いかけをする。そうやって、新たな質問を作り出していく。禅問答というのがあるけれど、良い質問の多くは、最初はバカみたいに聞こえるものです。まるで素人か初心者が聞くような、ね。

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