都市と田舎の関係のために、都市側のコーディネーターを育成
――その考え方を元にして始められたのが、さきほどお話にあった「地域共創カレッジ」ですね。
信岡: 都会と田舎の関係性を良くしていくためには、地域コーディネーターの存在が必要です。例えば、お米を売りたい人とお米が買いたい人がいても、お互いに自力で出会うのは難しい。それぞれをコーディネーターがとりまとめて、お米もありますし、海産品もお茶もありますよ、と見せられることによって、双方のアクセスはぐっと簡単になります。
今、地方は盛り上がっています。ITによって田舎でも働きやすくなっていますし、地域おこし協力隊などの仕組みも増えています。そのため、地域側に立って企画を考えられているコーディネーターは育ってきたのですが、これは都市側にも同じ役目を果たす人材が必要です。双方のコーディネーターがいることで、より都会と田舎の関係性は良くなるのではないかと思います。
そのため、僕が考える「地域共創カレッジ」では、都会にいながら都会と田舎をつなげる仕事ができる人を増やすことを目的として、6カ月のコースで講義やフィールドワークを行っています。