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「イノベーションのジレンマ」の大誤解

「イノベーションのジレンマ」の大誤解~なぜ既存企業からは新規事業が生まれないのか

第1回

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「破壊的イノベーション」の“大誤解”

 ところで、日本企業のいたるところでイノベーションが叫ばれていますが、定義や解釈が相当かみ合っていないケースが多いのが現状です。その最たるものが「ディスラプティブイノベーション(Disruptive Innovation)」です。日本語訳ではDisruptiveは「破壊的」と訳されていますが、「破壊」という言葉の持つ急進的、革新的イメージから、非連続な技術発展の先にある何か「すごい」技術革新的なものをイメージされている方が多いですが、「イノベーションのジレンマ」でクリステンセン教授はそのようなことは言っていません。

 村上先生によると、クリステンセン教授の論文の文脈からは「逸脱的イノベーション」と日本語訳した方が解釈しやすいとのことなので、この連載においては「Disruptive Innovation」を「逸脱的イノベーション」と表現したいと思います。

 「逸脱的イノベーション」は技術や性能に優位性はないサービスやプロダクトで、規模も利益率も小さく既存企業が無視しているローエンド市場を攻めることを「ローエンド型逸脱」、また、顕在化されていない無消費市場を攻めることを「新市場型逸脱」と言っています。要は、何か非連続なサービスやプロダクトではなく、既存企業で既に考えられ、議論され、そして事業参入の意思決定をすることができないものを指しているのです。

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鈴木 規文(スズキ ノリフミ)

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合田 ジョージ(ゴウダ ジョージ)

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村上 恭一(ムラカミ キョウイチ)

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