営業組織を「ビジョンの視点」というベースとなる価値観から考える
まずは「ビジョンの視点」から自分の組織を振り返ってほしい。営業組織としての目指す姿がしっかりと定まっており、チーム内で共有できているだろうか。もし「否」ということであれば、まずはそこから取り組んで頂きたい。なぜなら、全ての施策はビジョンの実現のために有機的に繋げていく必要があり、ビジョンこそが全ての営業組織創りの下支えになるからだ。
では、皆が熱狂できるビジョンを掲げるために考慮すべき点はなんだろうか。いくつかあるが、その内容とプロセスについて、一つずつ記載したい。内容に関しては「チャレンジングなビジョン」を掲げることだろう。熱狂する組織の条件5.でも記載したが、不確実性の高い未知へ挑戦は人を熱狂へと駆り立てる重要な要素だ。各メンバーの「営業としての自己定義」を変え得るビジョンが策定できれば行動変革の大きな力になるだろうし、掲げるビジョンがチャレンジングであれば環境的にも「リスクある挑戦を受け入れる風土」が生まれやすいだろう。一方で、あまりにも無謀なビジョンだと、達成可能性の低さ故に逆にモチベーションを下げる要因になってしまう。あくまでストレッチ目標としてビジョンを掲げることがポイントだ。