「デザインプロセスの断絶問題」は、業務プロセスの問題であり、組織の問題でもある
安松:
また、調査分析と具体的なデザインの間にある「アイデアを生み出すところ」で、いかにリサーチャーとデザイナーがコラボしていくかもポイントになりますよね。たとえば、アイデア出しのワークショップでプロトタイピングしながらアイデアを広げていくということがあります。しかし、プロトタイピングという言葉は普及していますが、実際には、プロトタイプのことを試作品、つまり、「“確定した”アイデアを具現化する」という意味で使用されていることが多いように思います。頭だけではなく手を使って考えを深めるために、“未確定な”アイデアをプロトタイピングするという理解がそれほど普及していないと思うのですが、いかがでしょうか。