実践のための3つのステップ
実践は、「戦略、作戦、戦術」の3つのステップですすめてゆくといいでしょう。
- ステップ1:戦略(Strategy):目指すべきゴール、すなわち「あるべき姿」を明らかにし、それを実現するためのシナリオである「ビジネス・モデル」を描く取り組み。
- ステップ2:作戦(Operation):この戦略を実現するためのひとつひとつのプロジェクトである「ビジネス・プロセス」を組み立てる取り組み。
- ステップ3:戦術(Tactics):そのプロジェクトを遂行するための手段や道具である「使い勝手や見栄え」を作り込む取り組み。
それでは、ひとつひとつ見てゆくことにしましょう。
ステップ1:戦略(Strategy)
あるべき姿を明確にする
手段を使うことが目的ではありません。現場の課題を解決しビジネスを成功させることが目的です。そのためには、「成功したときの状態」=「あるべき姿」を具体的に描き、それを実現することに取り組まなければなりません。
「あるべき姿」とは、
- 結果としてどうなっていたいのか
- これができたら「成功」と言い切れる姿
- 理想のゴール
を表現したものです。これを明確にすることが最初の一歩です。例えば、
- この分野では業界トップの地位を確保したい
- 顧客満足度ナンバーワンの評価で顧客を虜にしたい
- 「一時的な売上の積み上げ」から「長期継続的な収益の積み上げ」に事業転換を図りたい
どうやって実現するかではなく、結果として「どうなっていたい」の具体化が最初です。
このとき、「とてもいまの自分たちにはできそうにない」などといった「現実」は一旦棚上げしてください。「現実」を考えはじめると、それらが足かせとなり、大胆な発想はできなくなってしまいます。「どうなっていたいのか=結果」を純粋に追求することです。「現実」にはやがて向き合うことになりますが、まずはこの段階では理想を求めることが大切です。
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