地方創生において重要な「遊び場・学び場・働き場」と「3種の虎」とは?
「地方と都会の格差よりも、地方間の格差が増え、地方同士の戦いになる」と藤野氏は見る。地方の人口減少の一因となるのは、進学したい大学がないことだという。今は50%の人が大学進学をする時代だ。東京、大阪、名古屋などに進学で一度行くと戻ってこない傾向にある。加えて、戻りたくても地元には雇用がないという現状もある。
アルビレックス新潟が専門学校を作り、IT会社を作り、かつサッカーで新潟を盛り上げたという好例がある。集まれる場所を作ったのだ。「地方はこれからワクワク・ドキドキする遊ぶ場所、学ぶ場所、働く場所という3つを作らないと、人口が流出します」と藤野氏は言う。そして「逆にそこがチャンスですね。どれか1つでもやれば、地方の問題は解決することになるのではないかな。地方創生というと『ハコモノを作って終わり』ということになりがちだ。民間企業が頑張ることが大事だ」と語った。実際に地方発の起業家育成の先進事例として、GUNMA INNOVATION SCHOOLができたり、秋田の「ドチャベン」(土着ベンチャーを略した言葉)ができたりしている。