オープンイノベーション2.0時代の「社内起業、8つの成功の道すじ」とは?
さて、この「幸田正司物語」から、社内から新規事業がうまれる成功の“道すじ”を抽出していきましょう。
- 成功する社内起業家は必ずしも社内で評価されていない
- 社外との接点を積極的かつリアルに持っており、社外資源の調達可能性が高い
- 社内の評価よりも、自分の心の声に従っている
それゆに、本業との競合を強く意識しない かつ、会社を辞める覚悟がある - 応援してくれる一部の役員がおり、その役員に力がある
- 新規事業は、アイディアよりも人材が重要であると社内が気づいている
それゆえに、提案者自身が事業を推進することが前提となっている - 社内の価値基準や意思決定プロセスから隔離されて、専任で、活動できる
さらに一定期間後に、別会社にしている - 株式シェアを実行者や社外に持たせている
- 新規事業は合理的な制度から生まれず、制度からはみ出したところで非合理的に、偶発的に生まれる
今回はここまでとし、次回以降、上記の「社内起業、8つの成功の道すじ」を1つ1つ紡いでいきたいと思います。それらが「イントラプレナーアクセラレーター」の手続きを下支えしているコンセプト群になっているのです。幸田正司(34歳独身)はどのような判断をしたのでしょうか? 次回の連載でお届けします。