「ジョブ理論」は“直接競合の呪縛”からマーケターを解放する
――消費者の「根本問題」に関して、もう少し具体的にご説明いただけますか?
荻野:
ここで参考になるのがクリステンセン教授の『ジョブ理論』です。クリステンセン教授は書籍の中でも“直接競合の呪縛”からマーケターを解放するのが「ジョブ理論」であると言及しています。ジョブ(Jobs To Be Done)とは、「消費者のニーズ」でもなく、「商品のベネフィット」でもなく、「消費者が商品に求める役割」なんです。これは非常に重要な考えです。