展開型キャリアが呼び込んだ「鎌倉で働く」ライフスタイル──余白から考える、その先のキャリアや組織

第9回対談ゲスト 面白法人カヤック 広報 渡辺裕子(わたなべ・ゆうこ)さん::後編

 先の見えない時代を突破するイノベーティブ人材として注目されるトラリーマンの実在モデルを紹介する連載の9人目に登場するのは、面白法人カヤックで活躍する渡辺裕子さん。グロービス時代にはビジネスリーダーが集う人気イベント「G1サミット」を企画・運営してきた渡辺さんの仕事の流儀を探る。全2回の後編記事をお届けする。

[公開日]

[語り手] 渡辺 裕子 仲山 進也 [取材・構成] 宮本 恵理子 [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] ワークスタイル 事業開発 トラリーマン G1サミット たまごち

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Facebookの投稿がきっかけで「鎌倉で働く」ライフスタイルへ──カヤックでも、ある意味“社内失業状態”からのスタート

仲山進也さん(以下、敬称略):続いて、渡辺さんが面白法人カヤックに移られた経緯を伺いたいです。

渡辺裕子さん(以下、敬称略):カヤックでは今は正社員になっているんですが、最初は入社するつもりは全然なくて、業務委託で仕事をいただいたんです。2017年5月のことです。

仲山:たしかFacebook投稿がきっかけになったんでしたよね?

渡辺:そうなんです。本当につまらない話なんですけど、グロービスの契約社員としてG1サミット事務局長をやっていた昨年の2月くらいにふと「会社に毎日出勤していないんだから、都内に住む必要ってないのかも」と思って、「片道2時間くらいまでなら居住地の候補になるかな?」とFacebookに投稿してみたんですよ。

すると思いのほか、たくさんのコメントがついて、皆さんのおすすめ候補のツートップが鎌倉と軽井沢だったんです。で、実際に鎌倉と世田谷で2拠点生活をしている方から熱烈に鎌倉生活の素晴らしさを語られ、「なんなら平日は鎌倉の家が空いているから、お試しに5日間住んでみろ」とまで言われたので、仕事道具一式をトランクに詰めてやってみたんです。それでハマりました。都内暮らしに戻ると、「鎌倉、恋しー」ってなったんですよね。

どうしたらグロービスで仕事しながら鎌倉暮らしができるだろうかと考えたら、「あ!カヤックという会社がある」と思いつきまして。グロービスとはすでに複業OKの話がついていたので、「カヤックに仕事をもらって、月10万円くらいもらえたら鎌倉にセカンドハウスが借りられる!」と思って、G1メンバーでもあったカヤック社長の柳澤さんに「業務委託で仕事ください」ってメッセンジャーで送ったら「いいよ」って返ってきたんです。

仲山:すごい展開(笑)。

渡辺:なんですが、「業務委託としてキレイに切り出せるほど社内の業務が整理されていないので、週に何日かは会社に来てくれるほうがいい」と言われ、週2、3日、カヤックで働く生活が始まりました。カヤックもある意味で“いい加減な会社”で、特に「これをやりなさい」というミッションが振られるわけでもなく、「好きなことを勝手にやってくれたらいいよ」という感じなんです。するとかえって「対価になる仕事を返さなきゃ」と頑張ることになる。

仲山:入社したのに仕事がない。自分で仕事を作らないといけない。渡辺さん、カヤックでは“社内失業”からのスタートだったんですね(笑)。

バックナンバー