見城徹さんから“勝手に学んだ”作法──登壇者へ「今このステージにあなたが出る意味」を語り、伝えるための準備
渡辺:幻冬舎の創業者である見城徹さんは、石原慎太郎さんや村上龍さんといったすごい書き手を口説いた編集者として有名ですが、依頼交渉の際には「この本を書かなければあなたが人生で今の場所から進めない理由」を3パターンくらい考え抜いて、手紙を出すそうです。
それくらい本気で向き合う。私は見城さんの足元にも及ばないですが、イベントの登壇者へのアプローチも近いものがあると勝手に思っていて、「今このステージにあなたが出る意味」というのをしっかり語れるための準備はしていました。著書を全部読み込むのは当然として、そこから受け取ったメッセージを自分の言葉で語れるくらいまで咀嚼した上で、相手とのコミュニケーションに反映していました。