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日本企業に求められるM&A戦略

日本企業におけるM&Aの現状──「小型M&A案件の急拡大」という意外な事実とその「3つの要因」とは?

第1回

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日本企業のM&A“意外な事実” ──M&Aの世界シェアにおいて、日本は30%に達する

 最後に、日本企業の海外投資におけるM&A活用についても触れておきます。現在でも「日本は海外投資に積極的ではない」という幻想を抱く方はおられると思います。しかし、2018年1月〜6月期で、世界のM&Aにおける金額シェアの約30%は日本企業によるものとなっています。これには、武田薬品工業社のシャイアー社買収が組み込まれていますが、実際に、日本企業の目は海外に向いている事が証明できるデータもあります。

 上場企業の適時開示情報を分析するツール、MAO PROによると、2017年についで2018年も、エリア別の買収先は、1位が東京都、2位が海外という結果になっています。これは上場企業の買収先企業として海外企業が非常に高い注目を集めていることを意味します。

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この記事の著者

丹野 裕介(タンノ ユウスケ)

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