従来型の日本のものづくり企業が抱える“製品ライフサイクル管理”の課題とは
従来のプル型ビジネスモデルに磨きをかけてグローバルマーケットで打ち勝ってきた日本のものづくり企業は、複雑な製品ライフサイクル管理(PLM)を歴史的に構成してしまっているケースが多い。それぞれのツール・アプリケーションに開発特性上の得手・不得手があるという事情はある。それでも、エクセルやマクロなどデータ連携に必要なツールとセットで使用しているケースもあり、さらに複雑になってしまっているケースも多い。
また、M&Aで急成長してきた企業では、譲渡先、譲受元それぞれの現場が従来のオペレーションに慣れてしまっている。そのため、統一化や標準化は短期的に非効率であるという理由で、そのまま使い続けているケースもある(図表3)。