三菱総合研究所とNextremerは、AI対話システムに深層学習を用いる共同研究を行っている。今回、両社はその成果を応用し、AI対話システムに対するチューニング効果を予測する機能を開発。チャットボットの対話精度を向上させることに成功したという。
今回その成果をもとに、2019年1月16日よりNextremerが提供するチャットボット構築サービス「minarai Customer Success Chat」(以下「minarai CS Chat」)にて試験提供すると発表した。
両者が開発した機能は、チャットボットがユーザーとやりとりしたときに正確に理解・認識することができなかった対話を、質問回答集(シナリオ)に追加すべきかどうかを点数で評価するもの。今回の試験提供では、minarai CS Chatの利用者に対して、シナリオ管理者の作業支援機能として提供するという。
この機能により、シナリオ管理者は膨大な対話履歴(対話ログ)の中から、優先的に修正すべき対話を効率よく見つけ出すことが可能になるという。この機能を使ってシナリオを効率的に修正することにより、AI対話システムの対応可能範囲を広げ、システム導入効果の拡大に寄与することが可能となるとしている。