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新規事業の“デジタル・ゲームチェンジ”

UberやAmazon、Airbnbが実践する「データサイエンティスト」と協業するユーザーリサーチ

第4回

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 2018年10月に行われたユーザーリサーチ手法の1つであるエスノグラフィの国際的なカンファレンス、EPICに参加してきました。EPICは2005年からスタートした「エスノグラフィのビジネス活用」をテーマとするカンファレンスです。エスノグラフィとは主に文化人類学で活用される定性調査のユーザーリサーチ手法であり、対象となる民族や集団の行動を観察して、その人々の価値観を見出していきます。EPICは、このエスノグラフィをどのようにして“ビジネスの場”へ展開していくかをテーマに議論する、学術とビジネスが融合した世界でも類を見ないカンファレンスとなっています。  ユーザーリサーチはユーザーが抱える潜在的な課題や価値を明らかにします。新規サービスの開発やUX(顧客体験)改善に欠かすことのできないステップです。本寄稿では、サービス開発に携わるサービスデザイナー/プランナーの視点から、EPIC2018で発表された各社事例を基に、ユーザーリサーチの新たな潮流をご紹介します。

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エスノグラフィによる「観察」と「データ」の分野を横断した新たな可能性を模索したEPIC2018

 ユーザーリサーチはエスノグラフィやインタビュー等の定性調査と、データ解析やアンケート調査等の定量調査の2つに分類されます。この2つの調査は性質の違いや社内の担当部署、職種の違いなどの事情により、分断されて語られることが多くありました。

 EPIC2018のテーマは「EVIDENCE(証拠)」。エビデンスを定性調査のエスノグラフィのみならず、デジタル化によって取得できるようになった多様・多量な定量調査にまで解釈を広げることで、定性調査と定量調査を横断した新たな可能性を模索する場となっていました。そのため、企業の講演ではUXデザイナーとデータサイエンティストが2人1組で登壇するプレゼンが多く見受けられました。

 その中でも、特に印象的であったこれら3つの事例をご紹介いたします。

【本寄稿で紹介する事例】

  1. 提供価値のトレードオフ関係を発見し、サービスをより強固にしたuber
  2. 定性的、定量的を統合した評価ができるフレームワークの開発したAmazon Prime Video
  3. UXの観点からデータの正確性が失われてしまう原因を発見したAirbnb

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提供価値のトレードオフ関係を発見し、サービスをより強固にしたuber

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この記事の著者

古川 亮太朗(フルカワ リョウタロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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