AIの専門家による提言──激動の未来を生き抜くために企業と個人がとるべき行動とは
ロボティクスが実用化されると日本の製造業にはメリットがある。しかし、そのためには製造業に関わる人たちの意識を変える必要がある。自らの手で何かを動かすという昔ながらの発想を捨て、自分たちの仕事がなくなってクビになるという状況を覚悟した上で、事業を変革していく必要があると大澤氏は主張する。
製造業のAI活用を考えるときには、他の問題もあると菊池氏は話す。ファクトリーオートメーションという言葉があるように、工場のプロセス全体を自動化するという発想が重要だが、予算の都合などで、「異常検知」といった一部の問題解決を図るようなプロジェクトでAIを導入する状況にある。全体最適でこそAIは真価を発揮するが、部分最適がゴールになりかねない状況に懸念を抱いていると話した。