新規提案を受ける上長として心がけていること、部下に期待したいこと
──商品開発部長として、多くの新商品の起案を受けると思います。今回の「カクミル」含めて、どのようなスタンスでメンバーからの起案に臨まれていますか?
田辺:意識しているのは、まず自分が理解できなくても頭ごなしに否定しない、ということです。今回の「カクミル」は企画が一旦否定され、担当の東山が次の策として考えたマクアケさんでのクラウドファンディングにもNGが出ました。企業での意思決定には複雑な意思決定プロセスが伴い、企画者の意図がそのまま社内で承認されないこともあります。企画者自身が商品に込めた思いが強ければ、いろんな方法があるということを理解して、できるだけさまざまな選択肢を探し試すように動いてほしいと思っています。上長はそのトライアルを見守り、上層部とのパイプ役になることが重要だと考えています。