第三世代CVCの傾向と課題──シナジーとキャピタルゲインの“両睨み”を実現するために
──第三世代のCVCについて詳しくお聞かせください。第二世代までシナジー重視型が優勢だったものが、キャピタルゲインを意識したものが増えたという理解でもいいでしょうか。
戸祭:第三世代のCVCにもいくつかのタイプがあると思います。シナジーを目的とするCVCが主流であることは変わっていませんが、第二世代と比べてキャピタルゲインを目的とするCVCが増えているのは間違いありません。また、シナジーの考え方も、既存事業への貢献のみではなく、新規事業への取り組みや、他分野進出への情報収集など多様化しているように思います。