事業推進のための“KPI改善”と“リソース配分”
最後に、3つ目の要因である「KPIを改善するためのノウハウやリソースが無い」の対処法についてご紹介します。事業の定性的な目的/ゴールや定量的なKGIに至るプロセスとしてKFSやKPIを設計し、それらをリアルタイムかつ正確に計測・可視化して把握できる状態をつくる重要性は前述の通りです。しかし、ただ進捗を把握するだけではなく、日々の施策やタスクの実行を通じたKPIの改善や向上を継続しなければKPIを達成して事業を推進することはできません。
そのためには、設定したKPIの向上を阻害する要因の仮説を立てて洗い出し、より影響の大きそうな要因から改善に着手していくアプローチが有効です。また、改善するための施策を検討・実施するに当たりどのような人材やリソースが必要になるかを判断するために、求められるスキルや経験などの要件を定義しておくことをお勧めします。これにより適切なアサインを実現し、KPIの改善/向上をチーム全体として効率的にマネジメントしていくことが可能になります。