やりたいことに邁進する若者を活かせるか、支援できるか
岡田:私は今ちょうど30歳なんですけど、30代あるいはそれより下の世代には、リベラルアーツの感覚を持っている人が増えてきているように思うんです。そこで私がお願いしたいのは、上の世代からそういう人たちに、お金や人脈などを大いにパスしていただきたい、ということです。
出会いというのは、すごくレバレッジ効果が高いんですよね。特に日本においては、若者がひとりでがんばっていても全然広まらなかったことが、RPGゲームに出てくる「仙人」みたいな人に会って話をしたとたん、いきなり事業がグワーッと加速する、ことが起きやすい。それはいい面でもあり悪い面でもあるんですけど。リベラルアーツが培う、審美眼や価値観を持ち、やりたいことがある。自分が信じることに対して邁進している人たちが支援を受けられる環境が整えば、日本という国は一変して、イノベーションが活発になる可能性があると思います。