両利きの経営の鍵は「深掘りと探索」を共存させるアラインメント
梅本教授と島村CEOの対話を受けて再び壇上に立った加藤氏は、「両利きの経営」を「守りの経営と攻めの経営のバランスを取ること」と言い換えた。そして、日本企業は「批判の文化」が強いために「守りの経営」によりがちだが、そのバランスを再調整する必要があるとした。
そのために必要なことを、加藤氏は「3つのレイヤー」として解説した。1つ目は守りの経営のための「深掘り」と攻めの経営のための「探索」という「組織能力」の獲得。2つ目がそれぞれの組織能力を発揮するための「組織アラインメント」の形成。3つ目が各アライメント形成の鍵となる「組織カルチャー」の醸成だ。