調理家電のIoT化による、食とコミュニケーションの進化
大山:いろんなサービスの登場でおいしいものを食べるという欲求は満たされたとしても、食事はコミュニケーションの機会でもありますよね。私もコロナの前は週に二回は様々な人と会食をしていましたが、それがなくなってしまっています。Zoom飲み会が最近よく聞かれますが、それだけではないはずです。今後、食とコミュニケーションのあり方としては、どんなものが出てくるとお考えですか?
田中:このテーマは、コロナ以前から重要だと感じています。日本は単身世帯の割合が多いので働き盛りの人も一人で食事をしたり、高齢者や専業主婦で日中は家で誰とも話さずに食べていたりと、「孤食」の問題はもともとありました。個人が閉鎖状況にある今、まさに議論すべき社会課題です。