パーパスについての社員同士の対話を重視する
永井:パーパスを具体的に「世界が進むチカラになる。」という言葉に落とし込むまでの間に、議論が紛糾するようなことはなかったのでしょうか。
米良:パーパスを定義するにあたって、課題認識をすり合わせ始めたのがちょうど緊急事態宣言明けのタイミングでした。そのため、社会を前へ進めるにはどうすればいいのか、そこでMUFGがどう貢献するかという意識は、最初から共有されていました。ただ、言葉作りの過程においては、「イノベーション」や「時代をリードする」といった言葉を使いたいという意見や、「世界が進むチカラになる。」ではなく「世界を変えるチカラになる。」ではどうかという意見など、細かいニュアンスの部分で多くの議論があったのは事実ですね。