「上手く分ける」ための直観・センス
ここまで「上手く分ける力:分析力」が様々な局面において必要であることを説明してきたが、どうすれば「上手く分ける」ことができるのだろうか。
重要なポイントは、「こう分けるといいんじゃないか」という直観・センスを最大限活用するという意識を持つことである。これは、まさに統合思考(注3)に他ならないが、こうした直観・センスは、あらゆる情報・経験を総合することによってうまれるものになる。ここで第3回で説明した「認識共有・課題設定」で実施した内容が効いてくる。どれだけ調査分析の背景と周辺知識を理解しておくかが重要で、それらの情報をすべて抱えて調査・分析に取り組むことで、優れた直観・センスがうまれる(注4)。「上手く分ける力:分析力」を高めるためにも、「認識共有」をしっかりと取り組むことが有用になる。