スイスがイノベーティブな理由-教育、企業環境、開放性
3:手と頭を鍛える「デュアル・エデュケーション」
「デュアル・エデュケーション」と呼ばれるスイスの教育は、手と頭、つまり実践的スキルと知識の両方を習得することのできるシステムだ。義務教育を終えたスイスの若者の約6割は、実際に企業で働きながら、週に何日かは職業訓練校で座学を学ぶという。教科書の上だけでなく、早いうちから現場で学ぶことができるシステムだと言えるだろう。「スイスで評価されるのは、技術的なスキルを身に付けていることだからです」
また職業訓練学校に通った後でも、研究を行うために大学に進むこともできる。このような柔軟なシステムが、学生が幅広い教育を得ることを可能にしている。早いうちから働くことでアントレナーシップを育むことにもつながる、とバウマン博士は話す。