既存事業の組織と個人にも必要な「両利きのマインド」
加藤:「わかす会議」の取り組みは、とても面白いですね。「目標を達成しろ」ではなく、達成するにはどういう活動が必要か、それぞれの現場で必要なことを考えてもらうということですね。
腹巻:はい。それと「両利き」に関していいますと、「現場では今年の業績を上げることに加えて、来年、再来年に向けてやっていかなければいけないことがありますよね」という話もします。もちろん、本社が持つ中長期の視点と、営業所や課の単位でのそれには差異があります。それでも、営業であれば既存の流通チャネル以外もつくっていこうといった共通のイメージを持つことが、2〜3年後に生きる仕掛けになるわけです。