「Project Lotus」の経験が日常業務に好影響を与える
蓮村:それにしても、御社のような歴史ある大手が、いわゆるイノベーションのジレンマに苛まれることなく、こうして俯瞰的に未来を見据えることの必要性に気づくことができるのはなぜなのでしょうか。
玉木:たとえば気候変動の問題を扱う場合、事業の現場を見ているだけでは南極の氷の状態はわかりませんし、南極だけを見ていても事業の現場はわからないため、両方を俯瞰しながらビジネスを回していく必要があります。気候変動が起きていることは理解していても、それが自社の事業にどう影響してくるのか、具体的に咀嚼できる思考力がこれからの時代のリーダーには欠かせないのです。