出島のアジリティの“本島への還流”は?
根岸:連載のテーマ「ビジネスアジリティ」を実現するには、ここまで伺ってきた顧客起点の体験を軸にした「ものづくり」だけでなく、「人・組織」や「お金」に関してもアジリティを担保できていなければなりません。「人・組織」「お金」に関して、JDDおよびMUFGは現状、どのような課題を抱えていますか。
浅沼:まずJDDに関しては、100人弱の小さな組織なので、そこまで大きな問題はないと思っています。戦略が変わったらそれに応じて体制をガラッと変えることも可能ですし、予算面のアジリティも比較的担保されています。プロセスとしても、もともとITの現場でやってきた人の集まりなので、「このプロセスでやりましょう」と決めてしまえばやれますし、実際にやってきました。