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イノベーション・リーダーに求められるのは、「ビジョン」と「浪花節」のバランス

チクセントミハイ博士鼎談を受けて――入山&佐宗の振り返り対談

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「デザインするリーダー」のビジョン設定・巻き込み力・場作り

入山:
 「ビジョンのレベル感」って、経営学の研究の対象としてとても面白いんですよ。ビジョンが大きすぎると曖昧でわかりにくいし、逆に小さく落とし過ぎると柔軟性にかけます。たとえばGEの上級副社長だった藤森義明氏が経営している株式会社LIXIL(リクシル)は「住環境に関わるすべてのことで、グローバル企業を目指す」というビジョンなんですが、このビジョンはあの会社にはちょうどいいレベル感だと僕は思っています。「住環境に関わるすべて」という広めの事業ドメインをはっきりさせながら、グローバル化を明確にしているからです。

佐宗:
 面白いですね。僕の前職のP&Gのマーケティング部は、リーダーシップを最大のスキルセットとして求められMBA流のリーダーシップを鍛えられる場だったのですが、リーダーとして必要なビジョンの提示の仕方のスキルとして聞いた話では、ビジョンの定義って「Imaginable and Achievable」なんです。つまり、「人々が想像できる上で、実行可能なこと」だったんです。単に現状出来るゴールでもなく、荒唐無稽に見えるものでもなくそのぎりぎりのところをつけと。でも、今思うとそれは、安定して成果を上げるためのビジョン設定で、都市を創り変えるなど変化のスケールが大きくなるともっとぶっ飛んでもいいのかもしれないですね。先ほどのフィレンツェの例だと「世界一美しい都市を創る」ですもんね(笑)。

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