三井不動産、Whimとの連携におけるサービス設計
石野:サービスとしてある程度輸送量を担保していなければ、使いたいときに使えずユーザーが離れてしまう。一方で、輸送量を担保してあらゆるユーザーのドアツードアを実現しようとすると、マッチングせず1人しか乗車しない輸送が増えてしまう課題があるように感じます。そこに対して御社ではどのような取り組みをされているのでしょうか。
高原:輸送量とユーザー数はまさに「鶏と卵」ですね。私たちは、仮に1人しか乗車しない場合であってもまずはサービスを利用してもらうことを重視しています。最初にドアツードアを体験してもらい、リピートしてもらうことでユーザー数を積み上げていくことを目指し、初期的には私たちが、マッチングしない場合のリスクをとって運営してきたのです。このリスクを“産みの苦しみ”として初期的に踏ん張ってきたおかげで、どれだけユーザー数が増えるとどれだけの確立でマッチングするかが統計的に見えてきて、現在の施策に活かされています。