ソフトバンクは、「デジタルワーカー4000プロジェクト(以下、DW4000プロジェクト)」において、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用などにより、合計4,513FTE(=4,513人月=1ヵ月で処理できる仕事量×4,513人)相当の業務時間を創出したと発表した。この業務効率化の取り組みにより、約241億円のコスト削減につながったという。
DW4000プロジェクトは、BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)と、AIやRPAなどのテクノロジーの活用により、4,000FTE相当の業務をデジタル化・効率化し、同社が3年間にわたって推進したプロジェクト。
同プロジェクトでは、電子押印の導入や各種事務作業におけるRPAの活用、新卒採用選考におけるAI動画面接など、業務効率化を実現する合計3,000以上の施策を実行。業務ごとの工数やプロセス、現場が抱える課題を可視化した上で、不要な業務の廃止、複雑な業務プロセスの簡素化・再設計、デジタルツールの活用など、様々な手法を組み合わせて施策を立案し、具体的な実行計画に落とし込んだとしている。
同プロジェクトの実行に当たっては、事務局が全体方針の策定や、施策の成功事例に関する情報発信を実施。BPRに関する研修や、AI基礎研修、RPAの開発者の育成支援などを通してデジタル人材の育成に取り組んだとのこと。また、事業部門ごとに「改革リーダー」を配置して、日々変化する現場の業務内容・状況を踏まえて、各施策を着実に推進する体制を構築したという。
ソフトバンクは今後、新規事業の推進や企業成長の加速に向けて、業務のデジタル化による効率や生産性の向上と、DXの推進に全社で取り組む他、企業や自治体のDXに貢献することを目指すとしている。