「アイスリー式」はDXマネジメント人材育成からOps再構築までを一気通貫で伴走支援する
──以前、Biz/Zineでは御社が提供する「アイスリー式 変革支援プログラム」についてお聞きしました。DXマネジメント人材育成(参考記事:Human編)から始まり、DXプロジェクトの早期実践(参考記事:Tech編)、そして今回お聞きするOps編までを、一気通貫の伴走型で支援するのが、アイスリーデザインの支援の特徴でしたよね。
山本:そうですね。「Human」「Tech」「Ops」の3つに支援の段階を分け、Human(DXマネジメント人材育成)の支援では、独自の「ヒューマンイノベーションプログラム」を提供。企業の中から次世代リーダーの候補となる人材を選出し、ワークショップを通じて、思考・意識の変革や、既存事業の本質課題の抽出、課題解決に向けたデジタルソリューションのアイデア創出などを実践していただきます。
そしてTechの段階では、Human編のワークショップで炙り出された課題をプロジェクト化して、実際に皆さんに取り組んでいただきます。身につけた意識や思考を忘れることなく、すぐに実務で活用していただくことで、ワークショップに取り組んだ人材が再び旧来の思考やカルチャーに戻ってしまうことを防ぐのです。この段階では、我々はPoCやプロジェクトの評価、アジャイル型の継続開発などを行っていくための支援を行います。
最後がOps。プロジェクトでの取り組みを組織全体に根付かせ、クライアントが自走できるようになるまで支援する段階です。具体的には、イノベーションを続けていくための仕組みの構築に伴走したり、レギュレーションを整備したりといった支援を行います。必要と判断すれば、人材確保などリソース面での支援をすることもあります。
いずれの支援も、丸投げでプロジェクトを一任するSIerやベンダーとは違い、すべて伴走型の支援となっています。実際に手を動かすのは、企業の内部にいる皆さんだという点が大きな特徴です。
あらゆる領域でのイノベーション支援ノウハウを持つからこそできる依頼のカタチ
──「Human」「Tech」「Ops」の支援をワンセットで依頼するのが、一般的なアイスリー式 変革支援プログラムの流れなのでしょうか。
山本:イノベーションの土壌を一から社内に整備するためには、Humanから始めるのが最も良い選択かと思います。ただ、Opsの構築のみ単体でオーダーいただくことも可能です。ですので、まずは我々が皆さんの企業における現状や課題をヒアリングし、その上で最適な支援の形を提供することになります。
たとえば、「既存のアプリケーションをブラッシュアップしたい」というご相談をいただいた場合、我々が一度だけプロダクトの改善を支援したところで、その後、依頼をくださった企業が自分たちだけでそのプロダクトの維持と、さらなる改善の繰り返しを行っていけなければ、結果的には無駄になってしまいます。この場合は、自走してデジタルプロダクトを改善し、維持していく仕組みをつくるために、Ops構築支援を行うことになります。
また、最初は「開発を他社に任せているアプリのリニューアルだけを手伝ってほしい」とご依頼くださった企業が、次第に「ローンチ後の継続開発もアイスリーデザインに任せたい」と言ってくださるようになり、ついには「アイスリー式の支援方法だとプロジェクトが上手くいくから、社内のOps構築まで依頼したい」と、数年かけて徐々に支援の幅を広げていった事例もあります。
──大企業の場合、領域ごとに依頼している支援会社が何社もいて、膨大なコミュニケーションコストがかかっているという話も聞きます。一気通貫で1社に依頼できれば、支援会社もその企業の課題や領域ごとの関連性を把握できますし、何よりコストも抑えられるので心強いですね。
芝:コンサルティング事業で創業し、SaaSプロダクトの開発や、ソフトウェア受託開発業にも取り組んできたアイスリーデザインだからこそ、できる支援だと思います。1社での支援だとスピードも大幅に上がりますからね。スピードは、DX時代を生き抜く上で最も重要な要素です。