TNFD開示“最大の特徴”であり課題となる「ロケーション」
TNFDの情報開示における大きな特徴とは何か。それは、LEAPアプローチに基づき、自社のバリューチェーンや事業がどこで行われているのか、その位置や場所を特定すること。つまり、ロケーションが大きく影響していることだと言えるでしょう。
日本企業でも海外に拠点を持っている企業の場合は、その地域の生態系や資源の状況を把握する必要があります。たとえば、水のリスクがあるのかどうか、生態系の多様な地域であるかどうか、実際に拠点のある地域や場所を特定していかなければなりません。もし世界に100拠点あったとすれば、資源調達から製造過程、バリューチェーン全体を含めて、対応すべき各地域の優先順位を付けていくことが求められているのです。