SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineセミナーレポート

デザイナーとバンカーによる、足し算と引き算の顧客体験設計──みんなの銀行がユーザーに刺さる理由とは?

登壇者:株式会社みんなの銀行 取締役頭取 永吉健一氏

  • Facebook
  • X
  • Pocket

“未来の顧客”が本当に必要とする銀行

 永吉氏は本題である「みんなの銀行」の取り組みに触れる前に「DXとは何か」を改めて確認することから始めた。

 経済産業省が2022年9月に公表した「デジタルガバナンス・コード2.0」では、DXとは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」であると定義されている。

DXの本質
永吉氏の講演資料より(図版内出典:経済産業省「「デジタルガバナンス・コード2.0」」(2022年9月13日)
クリックすると拡大します

 ここで最も重要なのは「顧客や社会のニーズをもとに」という箇所だと永吉氏。「DX=Digital Transformationというからにはデジタル、データの活用はもちろん必須。だが、それはあくまで手段であり、本質は顧客起点の変革というところにあると思っている」という。

 先に触れてしまうと、「みんなの銀行」は既存の銀行や金融サービスをデジタルでどのように置き換えるかという発想から生まれたものではない。そうではなく、来るデジタル時代(すなわち未来)の顧客が本当に必要とする銀行はどのような姿をしているだろうかとほぼゼロベースで発想することにより生まれたものという。

 未来の顧客とはどういった人たちなのか。彼らが抱える課題やニーズは何か。そこから発想すると、銀行および金融サービスはどのようなものである必要があるのか。

 「みんなの銀行」という組織はこうした問いを順に追って解き、また継続的に解き直すための仕組みをさまざまな形で備えている。それはどのような仕組みなのかをかいつまんで紹介するのがこの講演の趣旨ということになる。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
作りたいのはiPhoneではなく、金融業界のApple

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
Biz/Zineセミナーレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング