イノベーターでありチェンジ・エージェントでもある重要な存在
──「両利きの経営」が、組織を変えようという経営者トップの覚悟を求めるものだとすると、「コーポレート・エクスプローラー(CE)」はどのような位置づけになるのでしょうか。
オライリー教授とタッシュマン教授の『両利きの経営』(東洋経済新報社)や、私が中心になって書いた『両利きの組織をつくる』(英治出版)で語られているのは、経営者目線での「両利きの経営」です。その経営者のリーダーシップに呼応する人材の動きについて書かれたのが、『コーポレート・エクスプローラー』です。オライリー教授は、「自分はトップダウン・アプローチの話をしていて、(『コーポレート・エクスプローラー』の共著者である)アンディ(アンドリュー・J・M・ビンズ)はボトムアップの話をする」と説明していました。