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組織戦略としてのデザイン

両利きの経営に「デザイン人材の統合能力」がなぜ必要なのか──デザイン思考の限界を語る前にすべきこと

ゲスト:武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授 岩嵜博論氏

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「デザイン能力の民主化」により既存組織の変革が進む

——先ほどからおっしゃっている「デザイン人材」とは、イコール「デザイナー」という理解でいいのでしょうか。組織のチェンジメーカーとしての役割を、いわゆるデザイナーが担うことになるのでしょうか。最後にこの点を確認させてください。

 その質問に対する答えはイエスでもあり、ノーでもあります。イタリアのデザイン研究者であり、ソーシャルイノベーションを長年の研究テーマとしているエツィオ・マンズィーニは、著書『Design, When Everybody Designs:An Introduction to Design for Social Innovation』の中でデザイン能力の民主化を提言しています。ここまでお話ししてきたようなデザイン人材の能力を、職業デザイナー以外の組織構成員が獲得していくというのです。

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鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

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