両利きの経営に「デザイン人材の統合能力」がなぜ必要なのか──デザイン思考の限界を語る前にすべきこと
ゲスト:武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授 岩嵜博論氏
なぜ組織変革にデザイン人材のスキルが必要なのか
——実際、多くの企業が出島組織を作り、デザインやエンジニアリングのスキルを持つ人材とその能力を新規に獲得しています。ですが、問題はその先です。出島組織で獲得した能力を本体にどう還元し、既存組織で新たな組織能力と既存能力をどう融合させるかに難しさを感じている企業は多い。そうした変革をデザイン人材がリードし得るということでしょうか。
そう思います。既存組織の問題とは、端的に言ってしまえば、組織内の各部署がサイロ化していることです。工業化以降の近代的な企業は、言ってみれば工場を効率よく管理することに最適化されていました。そのため、経営企画があり、調達があり、生産があり……という機能ベースのサイロ化した組織構造になっています。ものづくりで成長してきた日本という国においては、その傾向はより顕著です。
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