安藤ハザマは、全国約230拠点に、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の車両管理サービス「LINKEETH(リンキース)」を導入し、AIとICTの活用による車両管理DX推進と安全運転指導の高度化の取り組みを、7月より開始する。
同取り組みでは、AI搭載通信型ドライブレコーダーとアルコールチェックのデータをクラウドで一元管理し共有することで、これまで紙で行われていた運転日報の作成を自動で行うなど、ドライバーと安全運転管理者(以下、管理者)の業務負荷を削減するとのこと。また、ドライブレコーダーの情報をもとに、ドライバーの安全運転レベルを点数化・可視化することで、安全運転指導の高度化を図るという。
取り組みの概要と期待される効果は、以下のとおり。
全社の車両管理データの一元管理と、運転日報の自動作成による業務負荷削減
ドライブレコーダーの走行データとアルコールチェックのデータをLINKEETH上で一元管理することにより、全社用車の運行・利用情報を管理画面上で確認可能。日報の自動作成機能により、ドライバーが個々に手書きで作成していた「運転記録簿」や「アルコールチェック記録簿」の記載業務をなくすことができるため、業務終了後、記載業務のための帰社が不要になるとしている。
交通事故ゼロに向けた安全運転指導の高度化
AI搭載通信型ドライブレコーダーの活用により、危険予測だけではなくドライバーごとの安全運転レベルを点数化できる。また、急ブレーキ・急ハンドルを行った場所・時間・映像をドライバーと管理者が相互に確認、共有することで、ドライバーの運転状況や技量に応じた効果的な交通安全教育を行えるという。
アルコールチェックのクラウド化による点呼業務の効率化
アルコール検知器による測定データや測定時のドライバーの顔写真はLINKEETHに送信され、リアルタイムに管理画面へ反映。異常を検知した場合は管理者へメールで通知されるため、迅速かつ効率的にアルコールチェックが行えるようになるとしている。
NTT Comは今後も、管理者向けの車両管理業務の効率化・安全運転支援サービスに加え、ドライバーの働き方改革に重点を置いたサービス開発を進めていくとともに、顧客の業務車両活用におけるDXを推進していくという。