スタートアップと大企業の意思決定スピードが異なる理由
スタートアップが早い意思決定をしなければいけないのは、頻繁に増資をしないと資金が尽きてしまうからです。既存の投資家や新たな投資家から、次の投資ラウンド(エンジェル→シード→シリーズA、B、C…)の出資を得るには、魅力を増しつづけ、企業価値を上げていかなければいけません。ですから、1年や1年半という短い期間でたくさんのチャレンジをして、次の増資に必要なマイルストーンを達成するために挑戦しつづけるんです。多くのチャレンジをし、たくさん失敗する中から良いものを見つけてさらにチャレンジしていくという高速回転で企業を良くしていくのが、スタートアップの典型的なやり方です。
──大企業とスタートアップのやり方のどちらが良い、悪いというものではなく、構造上そうなっているということですね。