「悪き正解主義」を乗り越えるためのブリコラージュ
──チャプター4は「試行・プロトタイピング」。ここではクロード・レヴィ=ストロース著『野生の思考』(みすず書房)などの文化人類学の書籍も紹介されていますね。
『野生の思考』で取り上げられている「ブリコラージュ」は非常に重要ですね。ブリコラージュとは、手元にある有り合わせのもので何かをつくることです。もともとは文化人類学のフィールドワークのなかで概念化されたものですが、その後、簡易的な試作品をつくりながら考える「ラピッドプロトタイピング」など、デザインの方法論に大きな影響を与えました。