オラクルは2026年7月16日、企業のサプライチェーン変革を支援するため、「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」に4つのエージェント型アプリケーション「Fusion Agentic Applications」と新たな在庫最適化機能を追加したことを発表した。今回の拡張は、在庫管理やサプライヤー対応、製造工程の最適化を目指す企業にとって、AIを活用した効率的な業務推進を可能にする。
新たに追加された「Fusion Agentic Applications」は、複数の専門AIエージェントの連携による自発的な推論と判断機能を備え、以下4つのワークスペースで実装されている。
1つ目の「在庫プランニング・コマンド・センター」では、従来手作業で行われていた在庫管理を自動化することで、在庫切れや混乱を素早く検出し解消できる。サプライチェーン・チームの応答性を向上させ、サービス・レベルの維持に寄与する。
2つ目の「サプライヤー資格ワークスペース」では、調達業務の際、サプライヤーの資格審査がガイド付きのリスクベースプロセスに転換される。これにより、コンプライアンス対応やサプライヤー選定の迅速化が可能となり、企業リスクの低減を支援する。
3つ目の「生産準備ワークスペース」では、製造現場でのマニュアルによるチェックリスト作業を、優先順位付けされた是正アクションに置き換えられる。これにより、設定ミスの削減や生産遅延リスクの低減が期待できる。
4つ目の「カンバン管理ワークスペース」も製造現場向け。棚卸や補充に関する従来の手動管理から、AIによる例外ベースの自動最適化に進化し、生産ラインの安定や在庫過不足問題の抑制に寄与する。
さらに、新たな在庫最適化機能も追加された。「Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planning」へ実装された本機能では、複数階層のサプライチェーンネットワーク全体を見据え、需要変動やリードタイム変化に対応する最適な安全在庫目標の算出が可能となった。これにより、計画担当者は在庫全体の配置バランスを最適化し、過剰在庫や欠品リスクを抑制できる。
また、ネットワーク全体の在庫やサービス・レベル指標を統合管理し、関連性を可視化するインタラクティブなダッシュボードも提供される。加えて、AIによるアドバイザーエージェントがサービス・レベル低下の要因分析や安全在庫調整のアドバイスを行い、サプライチェーン上のボトルネック特定やリスク低減を促す。
「Oracle Fusion Cloud Applications」は、ERP・HCM・SCM・CXの各分野がシームレスに連携するAI搭載統合クラウド・スイートであり、経営企画部門が業務変革・新規事業推進を加速するための統合的な基盤として活用されている。
【関連記事】
・Anaplan、AI活用の意思決定基盤「Agentic Enterprise」を発表
・オラクル、AI自動化促進の開発基盤を強化 新機能を追加
・フォーティエンスとMiro、SCM意思決定向けAIソリューションを提供開始
