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三井化学、SAP S/4HANAを核とした新データ基盤を本格稼働―業務効率化と経営判断高度化を実現 

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 2026年7月16日、デロイト トーマツはTISIと協業し、三井化学のSAP S/4HANAを中心とした新データ基盤の構築を支援したと発表した。同プロジェクトは2023年から推進され、2026年4月に本格稼働を開始した。

 三井化学は長期経営計画「VISION 2030」においてROIC9%以上を目標に掲げており、その実現に向けた重点戦略の一つとしてDXによる企業変革を推進している。今回、本計画の一環として次世代基幹システムの刷新が完了し、SAP S/4HANAを核に、シナリオプランニング・分析プラットフォームのAnaplan、原価計算プラットフォームのFujitsu Actual Costs Solutions、BIツールのTableauなどを連携した統合データ基盤が本格稼働した。

 デロイト トーマツは、単なるERP刷新に留まらず、三井化学の中長期的なDX施策への寄与を見据え、業務変革とIT変革を一体で推進する構想策定から導入、定着化までを一貫して支援した。また、SAP S/4HANAについてはアドオンを最小限に抑えるClean Coreの考え方を採用し、TISIと連携して将来の保守性・拡張性を重視した基盤整備を行った。

 周辺アプリケーション領域では、複数のベンダーやテクノロジー企業とのアライアンスを組み合わせる「クロスアライアンス」の知見を生かし、デロイト トーマツが中心となって導入・高度化を推進した。AnaplanとTableauの連携により、全社レベルの損益シミュレーションや多角的な分析の自動化を実現。Tableauを活用した可視化基盤の構築によってKPI管理の高度化や財務・非財務データの活用も強化した。これにより三井化学のデータドリブン経営の推進を後押ししている。

 新データ基盤の活用により、データ加工・分析・報告に要する業務工数を約50%削減し、損益シミュレーションや各種分析が高度化された。Clean CoreのSAP S/4HANA導入によって保守・更新コストも50%以上削減できる見込みとなっている。さらにKPIの可視化やデータの一元管理を通して、投資判断や事業ポートフォリオ管理の高度化に寄与している。

 デロイト トーマツは、今回の導入を新たな出発点と位置付けており、今後もIT・データ基盤の継続的な高度化、周辺システムの活用拡大、データドリブン経営の定着を中長期的に支援していく方針である。制度変更や事業環境の変化、グループ展開への柔軟な対応も見据えている。

 三井化学からは「真のグローバルスペシャリティカンパニーを目指し、デジタルによる企業変革と企業価値向上に邁進する」とのコメントが寄せられた。また、TISIも「IT・データ基盤の継続的な高度化とデータ活用の定着に貢献していく」との意向を示している。

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