2026年8月17日、コグニザントは、協和キリンの東京リサーチパークおよび富士リサーチパークにて、Benchlingの導入・実装を支援することを発表した。Benchlingは米Benchling社が提供するクラウド型のAIプラットフォームであり、研究者がデータ取得やAIモデルの活用、ワークフロー自動化を単一環境で行える点が特徴である。
今回の導入により、協和キリン研究本部の研究者は、実験計画から実施、データ収集およびAI活用までの一連の研究活動を、シームレスに遂行できるようになる。Benchlingは実験機器と直接接続し、データは手入力を介さず、機器から構造化された記録として蓄積される。これによりデータ管理の一元化や分子設計プロセスの高度化、研究ワークフロー自動化による効率化が期待されている。
協和キリンは骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患、希少疾患など特定領域に強みを持つ製薬企業であり、グローバルに先進の抗体技術や遺伝子治療に取り組んできた。今回のBenchling導入によって、実験設計やデータ収集の自動化といったR&Dの各工程で生産性が向上し、新薬候補の特定や創薬サイクルの加速を見込む。
Benchlingのエージェント機能や解析機能により、分子設計、実験履歴照会、研究関連性分析、レポート作成などが効率化される。協和キリンの多様化する研究ニーズや拡大するパイプラインにも柔軟に対応できる基盤構築を目指す。
コグニザントはBenchling社と連携し、プラットフォームのセットアップ、データ移行、実装、導入後の運用・保守までを包括的に支援する。研究規模の拡大にも対応する最適なデータフロー設計を行い、生産性と意思決定精度の向上を後押しする。従来のような設備投資ではなく、運用費として柔軟なコスト管理も可能になる予定だ。
協和キリン研究本部は「Benchling導入によりワークフロー標準化やデータ構造化を推進し、革新的な新薬を持続的に生み出す次世代創薬基盤の確立を期待している」と述べている。Benchling社およびコグニザントは、現場AI活用による研究プロセス変革と、研究サイクルのスピード・品質両面の向上に寄与する方針を示した。
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