博報堂のプロジェクトチーム「Human X」は、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を活用し、新商品開発や新規事業創造に必要な発想や体験のためのアイデア創出ソリューション「Humanity Thinking」を提供開始すると発表した。
今回提供を開始するHumanity Thinkingは、クロスモーダル知覚を活用して、新商品開発や新規事業創造において必要となる「新たな体験のアイデア」を作り出すソリューション。人間が本来もっている感覚・身体・感情を活用し、ひとの可能性を多角的に考えていくという。人間の感覚特性を活用した発想ヒント集「HUMANITY TIPS」を使い、発想をサポートするとしている。
たとえば、「温度」という観点で温かいものをもらうとその人のことを温かい人と感じるクロスモーダルな認知特性を活用し、接客時の温度体験を発想するというような視点で考えるヒントを与える。このような人間の普遍的な特性を活用したアイデアは、新たな発想の切り口をもたらすことが期待できるとのこと。HUMANITY TIPSは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚・認知・感情・行動の観点から50tipsを用意し、発想しやすい形のカードとなっており、人間の感覚を味方にした体験創出を目指すという。