レベル4の自動運転が社会実装されていくために必要なこと
元垣内:今後自動運転車両が社会実装されていくためには、どのような課題があるとお考えでしょうか。
福田:私たちが取り組んでいるレベル4の自動運転においては、インフラの整備は不可欠だと思います。車両のセンサーを用いた自律走行に加え、車両間や信号機との通信も利用する「協調型自動運転」が注目されていますが、後者の“協調”が今後重要な技術となるはずです。私たちが提供している自動運転EVバスも、レベル4を目指していきますが、交差点への進入や、多くの人や車が行き交う中を走行する際など、ドライバーが介入するシーンはまだまだ存在しています。システムによる“協調”を普及させることで、段階的にドライバーを不要とする完全レベル4の自動運転の実現に近づけていきたいと考えています。