自律性と共創を育むための“鍵”
宮森:大澤さんのお話を伺う中で、「Co-Creative(共創)」にポテンシャルのあるマレーシアで、「Autonomous(自律)」を核にした組織作りに強い信念をお持ちだということを感じます。自律的な組織を作る上で、最も大切なポイントは何でしょうか。
大澤:ありがとうございます。私の個人的な意見ですが、一人ひとりが持っている“経験”を、本当に大切にすることだと思っています。これは“ナレッジマネジメントの巨人”と呼ばれる野中郁次郎先生の考え方に大きな影響を受けています。たとえば、日々の仕事やお客様とのやり取りの中で、個々のメンバーが感じたり学んだりしていることは、本当に価値のあるものです。ただ、それを自分で十分に理解できていなかったり、周囲が重要視していなかったりする場合が多いと感じています。