ワンズは、デジタルスタンプラリーシステム「furari(フラリ)」において、AIを活用したラリーデータ分析機能「スマートラリーインサイトシステム」のβ版をリリースした。
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同新機能は、デジタルスタンプラリーにおける参加者データをAIが自動的かつ多面的に分析し、定期的に更新される「AIレポート」を提供するもの。これにより、主催者は膨大なデータを手作業で整理する必要がなくなり、イベント運営や施策改善に必要なインサイトをタイムリーかつ継続的に得られるという。具体的には、ターゲット層の特定、参加者行動の傾向分析、施策効果の測定など、イベント運営の各場面でデータに基づく意思決定を支援するとのことだ。
また、2024年9月にリリースした「マスターラリーシステム」との連携も可能だという。マスターラリーシステムとは、複数のスタンプラリーイベントを連携し、各イベントから収集された参加者データを一元的に統合・管理する機能。スマートラリーインサイトシステムと組み合わせることで、主催者は複数イベント間における参加者の行動パターンを総合的に分析することが可能に。これにより、より精緻なプロモーション戦略の立案や、イベント間での回遊促進に向けた施策の最適化が実現するとのことだ。
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今後のアップデートでは、イベント主催者向けにさまざまな分析機能を実装予定。たとえば、より深い行動分析による参加者のニーズ予測、イベント間データの比較分析による施策の改善提案、マーケティング施策の最適化支援による集客効果の最大化などを計画しているという。
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