前職で実現できなかった“構想”がfreee導入のきっかけに
──今うかがった課題の解消に向けて、ウィークデーでは「freee会計」と「freee販売」を活用しているとうかがいました。この二つのプロダクトの特徴をお聞かせいただけますか。
フリー:freee会計は主に帳簿作成や決算作成、請求業務などに対応し、財務会計から銀行口座と連携した支払い業務まで、経理業務を一貫してカバーしたシステムです。一方のfreee販売は、案件管理や案件ごとの収支管理、データの収集・分析、レポーティングなどを実現し、損益情報を一元管理・可視化します。
フリー:freee製品の特徴は「統合型クラウド会計ソフト」である点です。従来、複数のシステムやスプレッドシートで分断しがちなバックオフィス業務をプラットフォーム上で統合し、情報共有の加速や緻密な分析を可能にすることで、現場の業務効率化や経営の意思決定の高度化に貢献します。
──freee会計とfreee販売を導入した決め手が知りたいです。
ウィークデー:実は私自身、以前から「バラバラのバックオフィスシステムを統合したい」という構想を持っていました。というのも、前職で似たような経験をしていたからです。
前職で私は情報システム部門に所属していたのですが、複数システムの乱立やそれにともなうメンテナンスの工数増大に手を焼いていました。しかし、前職の企業は組織規模が大きく、システムの構成も複雑なため、統合は叶いませんでした。
その後入社したウィークデーは、前職と状況が酷似していました。ただ、組織規模が前職より小さくシステム構成もそれほど複雑ではなかったことから、バックオフィス業務の統合に可能性を感じたのです。
そんな折に「統合型」を掲げるfreee製品を知ったのが、導入のきっかけです。freee製品は価格が手頃で、中小規模の組織でも導入しやすい点が魅力でした。「効果を感じられなかったらリプレイスしよう」と気軽に決意できる価格だったと思います。
ウィークデー:UIが直感的でわかりやすく、ユーザビリティが高い点も導入の後押しになりました。導入後には、制作現場の担当者に案件管理や原価管理の機能を活用してほしかったため、ユーザーフレンドリーなUIが必要不可欠でした。
私は会計システムや販売管理システムの画面に、どこか簡素でお堅いイメージを持っていたのですが、freee製品はデザインが親しみやすく画面の視認性も高いため、制作現場の担当者たちも積極的に利用してくれると期待できました。
現場の制作担当者がストレスを感じにくいUI
──freee製品の現在の活用状況を教えてください。
ウィークデー:freee会計は主に帳簿作成、決算業務、ユーザーの経費精算などで利用しています。特に利便性を感じているのが、各種システムとの連携です。以前は別システムやスプレッドシートから転記していたため、ミスや抜け漏れなどを誘発しやすかったのですが、freeeでその部分を補えるとミスが少なくなり、会計の締めと決算業務の早期化が図れました。
ウィークデー:freee販売は主に案件管理や請求書・発注書の発行に利用しています。案件を管理したり、請求書や発注書を発行したりするのは、制作現場のメンバーです。
当社の制作担当者は営業の役割も兼ねているため、案件管理や請求書発行の業務自体には慣れています。しかし、以前は請求書をシステムで発行し、案件管理をしていたスプレッドシートと突合させる作業があり、煩わしさを感じていたようです。その点、freee製品はUIが優れていることもあり、制作担当者が積極的にシステムを利用してくれています。
制作担当者が発行した請求書の情報を基に、私がfreee会計で支払い処理をしていますが、同一のプラットフォーム上で売上関連の請求書の消し込み作業や、経費関連の請求書のとりまとめを行えるため、非常に効率的です。
フリー:freee販売をフロントオフィスが、freee会計をバックオフィスが主に利用する体制は、当社が想定する理想的な在り方と言えます。バックオフィスだけでなく、現場の制作ご担当者がストレスなくシステムを利用することで、組織内の情報共有や事業部間の連携が強化されるためです。


