「研修」ではなく「企業変革の一部」と捉えよ
栗原:日本企業では、リスキリングは依然として人事部の一施策と捉えられ、研修といった位置づけが多いように感じます。リスキリングが企業の経営戦略の一部であるという認識にはなっていないように思います。
後藤:そこが最も大きな課題です。リスキリング3部作の最新刊で一貫してお伝えしているのは、リスキリングは単なる「学習」ではなく、「全社的な企業変革(チェンジマネジメント)」そのものである、ということです。組織文化、人事制度、管理職の意識、キャリア設計のすべてを同時に変えていく、極めて複雑で難易度の高い取り組みなのです。
