2025年11月、ラクスとプラスアルファ・コンサルティングは資本業務提携を締結したと発表した。両社は今回の提携を通じて、中堅・中小企業(SMB/MMB)市場の生産性向上と競争力強化に貢献することを目指す。

ラクスは、26期にわたり成長を続け、中堅・中小企業向けに強力なセールス&マーケティングチャネルを構築してきた。業務ごとの深い課題解決を特徴とする「統合型ベストオブブリード戦略」をとり、勤怠管理分野では「楽楽勤怠」を展開しているが、人事労務管理領域の機能拡充が課題となっていた。
一方、プラスアルファ・コンサルティングはエンタープライズ企業向けに、人材の可視化や戦略人事を支援するタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を提供している。AI活用など高度なHR Tech機能に高い評価を受けている。
今回の提携により、ラクスはプラスアルファ・コンサルティングの発行済株式の4.09%を取得し、長期的な協力関係を築く。また、「タレントパレット」のOEM製品として、「楽楽人事労務」(仮称)を2026年1月以降に提供開始する。「楽楽人事労務」は、従業員数300名以下の企業を主な対象とし、人事管理や労務管理など、必要な機能をパッケージ化している。雇用契約・年末調整・社会保険・雇用保険の各種申請も本システム上で完結できる。初期費用は100,000円(税抜)、月額費用は30,000円~(税抜)となる見込みで、利用人数やオプションによって月額は変動する。
両社は、営業活動や顧客紹介、共同プロモーション、技術連携、パートナー施策などでも協力を進める。
ラクスは本提携で人事労務製品群の拡充を加速し、既存顧客向けのクロスセル機会も広げる。プラスアルファ・コンサルティングはラクスの強いチャネルを活用して、SMB/MMB市場へのアクセスを強化する。両社は日本企業のバックオフィス効率化と人事DX推進を目指すとしている。
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